25,26日、奈良県議会の脱原発議連のメンバー10名で福井県に視察に行ってきました。
若さの海は美しく砂浜が広がっている目の前にもんじゅが見えていました。
昨日はもんじゅの見学。私は2回目でしたが、以前は事故が起きて点検中の時、今回は廃炉が決定ということでした。
そもそもの技術的なことを詳しく説明していただきました。原料になるウランの中で燃えるものは全体の0.7%残りは燃えないものです。それを燃えるウランに変えるのに中性子を加えてできたものがプルトニウムということでした。資源が少ないウランも少ない。そんな下でプルトニウムを使っての原子炉は夢の計画。
1985年から91年までの6年間で建設。物を作るだけで6600億、検査など入れると1兆2千億が使われています。95年にナトリウム事故。2017年1月18日に原子力規制委員会が効力を失ったと判断して廃炉が決まり現在は廃炉計画に基づいて進めています。完全な廃炉までには30年かかり、燃料棒の取り出し作業を行っています。日本原子力開発機構が敦賀廃止措置実証部門高速増殖炉もんじゅを所管。
廃炉以降の職員のモチベーションを保つには、廃炉過程の中でないとわからないことなど検証することが今後役に立っていく。国際協力のもとで研究は続けていくとのことでした。
いまだに最終燃料の処分場が定まっていません。これが大問題です。
16日は朝から福井県議会の原発に反対している議員の皆さんと懇談をしてきました。奈良県が超党派で脱原発議員連盟を作っていますが福井県は保守が大多数、今日は共産、無所属、立憲民主、元県議の方が来てくれました。関電の還流マネー問題は県の職員にまで及んでいました。しかし人数が明らかになっただけで全容解明には至っていません。多い高浜美浜と11基の原発が福井県にあり、奈良県との距離は50キロ、100キロ圏内にすれば奈良県がみな入ります。今再稼働反対の声が上がっていますが関電側の圧力があり多くの人が関連の仕事に携わり声が挙げられないのが現状。福島の議員と懇談した時に福井県が認めてきた方だと怒られましたと、元の県議の方が語ってくれました。
40年以上の老朽原発を再稼働させて60年80年使おうとの計画になっています。とんでもないことです。
もっと全国から再稼働反対の声を上げる必要を感じました。
若狭 明通寺の中島哲演住職のお話を聞いてきました。お寺は本堂と三重塔が国宝で山に囲まれた美しいところでした。中島氏は昨年2月26日から、1、関西電力は老朽路(高浜1.2号機、美浜3号機の延命対策工事の中止2、原発ゼロ法案の審議開始を求めて断食を行いました。
関西大都市圏に大量の電気を送るために「原発マネーファシズム、国内植民地化」(金力や強権によって批判の自由を封じ込める)の支配を受けて形成された15基もの世界1の原発密集地帯、東の原発銀座フクシマ(10基)福島」は原発災害に見舞われました、福島の犠牲者たち被災者たちに心を寄せて「第2のフクシマ」をけっして繰り返さないために断食をはじめました。
中島住職のお話はあっという間に時間がたっていました。今一度議連が作られた当時から思いが薄れていることに気が付きました。小浜市には1基の原発もありません。この戦いが作らせなかったからです。しかし高浜原発はすぐ隣り町ですが実際に距離は7割以上が小浜市のほうが影響が大きいにもかかわらず再稼働についてものが言えない状況はおかしいといっていました。
余韻を残しながら最後は高浜町の渡辺孝共産党町議に合いに役場に行きました。思わず全員があまりに立派な役場に驚きの声。11期目の渡辺議員は洞泉寺から一貫してこの問題を取り上げてきました。関電還流マネーの森本助役はこの街の助役で当時から様々なうわさがありましたが、今回明るみに出ることで、悪いことは隠しきれないといっていました。関電、原発と闘って住民と共に40年。どこかで一度お会いしたことがあったようで、名刺を出したら、「この名刺もっています。」といってくれました。
原発は反対と思っていても声が挙げられないがんじがらめの支配が行われてきたことを話してくれました。
立地自治体はどこも素晴らしい公共施設があります。ただ立派な役場が41億7千万と聞いて、改めて奈良県のバスターミナルが46億は高すぎると感じました。
12月8日は関電を包囲して原発再稼働ストップの大運動を行うそうです。12月8日は太平洋戦争の勃発の日、お釈迦様が悟りを開いた日だそうです。
今回の視察は中身の凝縮したものになりました。
2019年11月26日
脱原発議員連盟で福井県に視察。
posted by みっちゃん at 21:42| Comment(0)
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